2018年03月18日

在宅看取りのあり方を考える

先日、在宅看取りに取り組んでおられる在宅医療の3人の医師の方々などによるシンポジウムがありました。


印象に残ったことを取り留めもない箇条書きのメモの感じですが記します。


日本の3人に1人つまり、2017年は37万人が、がんで亡くなられた。


今後2人に1人が、がんでなくなるかもしれないという予測がある。


終末期は3つの軌道に分けられ、まず@癌、A内臓疾患、B認知症・老衰があり、
A、Bは時間とともに緩やかに機能が低下していく。



さて、がんで亡くなられる約1か月前までは自力での移動、食事摂取、排泄などが可能なことが多い。


しかし、ここでがんの問題点は亡くなる1か月近くになると急に病状が悪化するので、介助による移動、食事摂取、ベッド上での排泄介助などを余儀なくされる。


急なことで介護保険が必要でも申請し実施まで間に合わないことが多い。


また、2割の方が急変して死亡する。85歳を超えるとがんでなくても原因のわからない突然に亡くなることが起きることがある。


病状の悪化に伴い、疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、せん妄などの苦痛症状は憎悪するが専門的緩和ケアが可能であれば苦痛症状のほとんどは在宅で緩和できる。


結果、変えることの出来ない現実の中で生きる意味を見失うような苦悩に直面することも多い。


だから、患者やご家族に対し納得のできるまでの丁寧な説明、共感に満ちた傾聴は必須(一定の専門性を持ったコミュニケーションスキルが必要)である。


ここで先生のお薦めは若い人も含めて体調に余裕がある時に残りの人生が3か月だったらあなたはどう過ごすか(またはエンディングノート)を記しておいた方がよい。


先生は総合病院で長年勤められていたが、患者のケアに限界を感じホスピスに参加した。
そしてさらに、ホスピスより自宅看取りが良いと先生は思うようになった。


家で死ぬということは、自分が主人公で自由がある。


過剰医療が避けられ自然経過としての死が迎えられる、住み慣れた環境、家族、ペットなどと過ごすことができ苦痛が軽減する、家族の力が良き方に変化していく。


実践の中で在宅医療チームが上手く機能すればいけば8,9割で最低でも5割は自宅看取りができる。


1975年までは自宅看取りと病院で亡くなることが50%でそれ以降、年々病院での亡くなることが増加している。

ホームホスピスという独り暮らしが難しい方が居住している新しいモデルがある。


先生ご自身の亡くなる理想はピンピン、ちょっと寝てコロリ。


さらに別の在宅看取りの問題点は例えば肺だけの機能低下は結果として動けるが息苦しく、1つの臓器のだけの障害が全身の機能低下に繋がる。
トイレ、苦痛緩和の問題。


ベッドでの生活に移行した時に過剰な高栄養の点滴等を無理すると浮腫、胸水・腹水、痰などといった亡くなる直前の状態が増悪や苦痛に繋がることもある。


例えばベッドでは点滴は絶対ありきのような市民の常識を変えるのに大変だったが、この10年で変化してきた。


85歳以上の方は治す医療でのなく、支える医療である。


現状ではこの3人の先生方のように在宅だけでも診療してくださる診療所は極めて少なく、


今後は診療所での治療の合間に通院できない方に医師が往診していただけるように薦め促すのが早急なことである。


それにしても私はできれば家やのんびりした環境の中で亡くなりたいと思います。


ですから、在宅で診療していただける医師の方々がいらっしゃるのは有難いと思います。


在宅訪問マッサージ ならは野マッサージ治療院

TEL.042−427−7363


posted by ケンケン at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記